γーGTPの数値だけが高いときは?
GOT/GPTの数値は特に高くはなくても、γーGTPの数値のみが高いという場合があります。
この場合、γーGTPの数値のみが高いこと自体には大きな問題はありません。
しかし、その原因によっては後々肝臓に障害が表れてくるリスクが高くなるため、要注意となります。
γーGTPの数値が上昇する原因は、特にアルコールの摂取が大きな影響を及ぼします。
他にも、薬剤の摂取やすい臓の損傷、胆道系疾患などが考えられます。
GOT/GPTが基準値以内であれば、γーGTPの数値が高くても、肝臓に直接ダメージがあるような深刻な病気に罹っている心配はありません。
ですが、医師から一応の注意はされると思うので、アルコールの摂取が多い人は控えるなど、生活習慣の見直しは必要となるでしょう。
お酒を飲まない人でも、γ-GTPの数値が高くなることがあります。
γーGTP100未満ならアルコール以外の原因で脂肪肝になっている可能性があり、それ以上なら肝臓の病気や胆道系の異常が考えられます。
実際のところ、γーGTPの上昇だけではその本当の原因は分からないので、他の数値と合わせて補助的に参考にされます。
たとえば、すでに脂肪肝になっている場合でも、γーGTPの数値は高くなるので、まずはGOT/GPTの数値が高いかどうかで判断します。
他にも、全身倦怠感や軽い腹痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、発熱、皮膚のかゆみ、腹部膨満感といった自覚症状が現れ始めたら、肝臓の精密検査をすることをおすすめします。