肝臓の数値が高いとどうなるの?
肝臓の健康状態を示す数値にはGOT・GPT・γ-GTPなどがあります。
この中でγ-GTPはアルコールの摂取量が大きく関係しており、お酒を飲む方はこの数値を特に気にする必要があります。
γ-GTPは「50以下」が基準値とされています。
お酒の飲みすぎや肥満など、私生活の乱れが原因でこの数値が上昇する場合があります。
また、何らかの異常がある場合も数値があがります。
GOTは「35以下」GPTは「40以下」が基準値とされています。
100を超えると肝臓を休める必要があり、200を超えてしまうと入院をして治療に専念する必要が出てきます。
肝硬変や肝臓がんといった重篤な疾病になるとこの数値が2000や4000を超え始めます。
こういった数値は「破壊された幹細胞が血中に流れ出す量」を示しています。
つまり、この数値が高ければ高いだけ肝臓が破壊されて血液の中に流れでてしまっているということになります。
肝臓は「静かなる臓器」と言われているように、まったく痛覚がなく自覚することが出来ません。
破壊されている状態でも働き続ける為、急激に機能が止まってしまったりはっきりとした症状がでないことも特徴です。
気づいたときには手遅れになっているということも大変多く、怖い臓器です。
また、治療が必要な深刻な状態ではなくても、肝機能の低下は倦怠感や情緒不安定といった症状を引き起こします。
肝臓は再生能力が高い臓器ですので、こうした症状で早期に気づくことが出来れば生活を見直すだけで改善することが出来ます。